「そうそう、名前決めなくちゃね。 ここの決まりで、人間界に居た時の名前と、生れ落ちた場所から、名前が付けられるんだよ・・・くすっ ちょっと ごめんね 見せてね♪」
そういうと、キルは僕をひっくり返して・・・なにやら調べ出した!!




「み、みゃぅぅぅっ☆( きゃぁっ☆やだぁっ そんな場所まで見ないでよ!! )」
「はいはい、直ぐ終わるからね・・・くすっ」
股間までしっかりと見られて・・・かなりショックを受けた。
・・・なす術もなく   ・・・されるがまま   ・・・ガーン!!




キルは僕の鼻先を、ペロッと舐めて  僕の額に、キルの額をくっ付けた・・・ドキッ☆
「あ・・・や・・・ね・・・   そうか、おチビちゃんは、アヤネって呼ばれていたんだね」
「みゃっ☆( そう! 当たり♪ すごいキル♪ )」




「くすっ。 ありがとう。  アヤネ。  じゃぁ、おチビちゃんの名前は・・・生れ落ちたネオスの森と花の名前から・・・アヤ・ネリオヌスになるよ。 愛称で、アヤって皆から呼ばれる いいね」
「みゃぅうぅっ☆( な、なんか ・・・微妙〜 )」




「くすくすっ。 アヤ 微妙? でも、決まりだからね。 アヤのお尻の右に、ちやんとネオスの森のリヌの花の刻印が、柄になってるし・・・アヤ、ここに下りたとき、リヌの花に触れたんだろ?」




「みゃっ☆( リヌの花の刻印? やっぱり あの花が原因なの!! )」
「うんそう、その花が リヌの花だよ アヤ。 ネオスの森の3つの植物からネコ化するんだ。 リヌの花、ポーの木、ロパの草 ね」




「じゃぁ、早速リボンを 付けるからね。 首輪は Level 別で分かれてるんだ。 まだ、おチビちゃんのアヤは、 Level 1 で赤いリボン・・・と・・・あった。 あった。 コレコレ♪」

「みゃぁおぉっ、みゃぁっ☆( マオは金色の首輪してたよ? あれ カッコいい♪ )」




「くすっ。 あぁ、マオね。 マオは Level 12 だ。 首輪の金色は、中猫校の最高 Level だよ。 首輪の所に光る石が組み込まれていたろ。 アレが10個全部になったら、中猫校から卒業して違う地方に行くんだよ」

「みゃっ☆( 違う地方に行くの? 生まれ変わるんじゃなくて? )」




「再生は、そんな簡単には いかないよ?  くすっ。 焦らないの アヤ」
「みゃぉ☆( そうなんだ・・・先は長いなぁ )」




僕を抱えながら、ツタの籠の中から 鮮やかな赤い色のリボンを、取り出した。
しゅるっと僕の首に巻きつけて、外れない様に しっかりと止めている。
リボンの両端の小さい鈴が、シャリ、シャリンと鳴る。




「出来た♪ じゃぁ、皆の所に行こうね。 アヤ」
僕を片手に抱きながら、歩き出した。






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僕が連れて行かれたのは、赤・黄・青の リボンを付けた 子猫たちのいる大部屋だった。
いや、大部屋と言うのが妥当かどうか・・・わからないんだけど。
あ、入り口の天井に近い場所に・・・『 保猫室 』 って書いてあった(汗)
保猫室・・・・・・・・・はぁ・・・ま、しかたないっしょ。


ん・・・あれれ・・・何で僕 文字が読めるんだ??
見た事もない文字なのに・・・不安がよぎる・・・
ま、まぁ・・・あまり深くは考えるの止そう・・・うん。 怖いし・・・


綺麗な色彩の・・・大きな広間・・・岩壁が削られて凹凸があった。
高い場所にも・・・低い場所にも・・・猫たちが思い思いに過ごしている様だ。



あぁ、今日から僕は ここにいるのか・・・ずっと・・・  もしかして一日中か?
あ、飽きそう・・・・・・憂鬱な気分に・・・
お外の方が・・・面白そうなのに・・・な・・・




キルと僕が、その部屋に入ると・・・皆いっせいに、こちらを向き・・・
みゃぁーみゃぁーと キルの足に擦り寄って集まってくる☆

「みんな♪ 新しいお友達だよ〜〜  アヤって言うんだ・・・仲良くするんだよ」




そう言って 集まってきた子猫達の真ん中に、僕を降ろしてくれた。
しばらく敬遠されて・・・僕の傍に寄って来る様子はない・・・ふむ。




キルが部屋を出て行くと・・・皆はそれぞれ・・・遊び出した。
まぁ・・・猫だし・・・
僕は、何をすればいいのか・・・だよね。
何かを しなきゃ いけないんだろうけど・・・





僕と同じ 赤リボンの 1匹の茶色の目の白猫が、僕に近付く・・・・・・ドキィッ☆
リボンには2つ結び目があった。



睨まれてる・・・  どうみても・・・  睨まれている・・・
何??  僕、何も悪い事してないと思うけど。

首を かしげると、その白猫は勢い付いた!

「ミャッ☆(スティだ、アヤ 勝負)」
「みゃっ☆(勝負? 何でスティ)」




スティが声をあげた途端、猫達に注目された!  えっ☆


あ、もしかして・・・これって、僕の力量を決めるテスト?? 上位が どっちかって?
あ、思い出した!! 視線を外すと 負けを認める事になるって聞いた事がある!!
体の上に乗っかるのは、自分の方が相手より上なんだ という誇示だって事も・・・


だったら、僕、負けるわけには いかないな。 僕も意識して白猫を睨んだ☆




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あ、もしかして・・・これって、僕の力量を決めるテスト?? 上位が どっちかって?
あ、思い出した!! 視線を外すと 負けを認める事になるって聞いた事がある!!
体の上に乗っかるのは、自分の方が相手より上なんだ という誇示だって事も・・・



だったら、僕、負けるわけにはいかないな。



僕も意識して白猫を睨んだ☆
相手と一定の距離をとり・・・睨み合いが続く・・・ま、負けるモンか!!
気合を入れると、自然に尻尾がピンと張る☆





どの方向にでも飛びかかれる様に構えた・・・最初が肝心って事も あるじゃん!

「ミャゥー☆(勝負だ アヤ)」
「みゃぅー☆(勝負だ スティ)」



じりじりと にじり寄り、間合いを詰める・・・






スティが、僕に飛び掛ってきた!  とっさに二本足で立ち上がり、
回避して、スティに猫パンチを繰り出す!!


パパパパパンッ と、スティの顔に頭に・・・ヒット!!






「フミャァッ☆(畜生!)」
スティが一目散に 僕の前から消えた・・・部屋の奥へ行ったみたい・・・
僕は 尻尾をピンと高く上にあげ、勝利のポーズ☆



うん、決まったね☆ナンチャッテ ♪






くすっくすくすっ と誰かの笑い声・・・振り向くと・・・キルが僕の事 観てた・・・あらっ♪
ちょっと恥ずかしい・・・顔が熱くなった気がした。


「アヤったら・・・大丈夫そうだね。 その分だと」
「みゃぅうっ☆(大丈夫って何が?)」






僕を抱き上げて リボンを一度解き、真ん中に1つ結び目を付けて・・・
再度、僕の首にしゅるっと 結んでくれた。  シャリリンと子鈴が鳴る。





「そう、今みたいに 勝負して勝つと、1つずつリボンに結び目を 付けてあげるからね。10個たまったら、Level 2の黄色のリボンに変わるからね。 皆と仲良くするんだよ」






「みゃぁ〜おっ☆(うん、わかった)」
なるほどねぇ・・・なんとなく理解した・・・






勝負を挑んで Level を上げていけば いいんだね☆




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先ほどの・・・僕とスティの勝負を周りで見ていた子猫が・・・2匹僕に近付いてきた。
・・・・・・・・・えっまた勝負?!・・・まさか2匹同時じゃないよね・・・(汗)




いくらなんでも・・・・・・うぅっ、どうしよう・・・でも、負けないモン!!
僕は構えた・・・尻尾はピンとして逆毛が立った。

じりじりと、僕に近付いてくる! ドキ ドキ! ドキ!!




グレーと黒の 縞柄と 豹柄の猫だ。
あれれ・・・僕と目を合わせようとしていない・・・勝負じゃないのか・・・ホッ。

2匹とも尻尾を 後ろ足の間に巻き込んで そっと近付いてくる・・・
えっとぉ、これは何だっけ?  あっ・・・思い出した・・・怯えてるんだ!!





2匹は、赤いリボンを付けているけど、結び目は1つもなかった。
目の色は薄い・・・縞柄の方が ヘーゼル(薄茶)と 豹柄の方がカッパー(銅)だった。




縞柄の猫・・・尻尾はフサフサ・・・
「ミャォ☆(シンだよ アヤ)」


豹柄の猫・・・すっとながい尻尾で短い毛・・・
「ミャォン☆(ケイだ アヤ)」


「みゃお☆(こんにちは シン ケイ)」
シンとケイは僕の匂いを嗅いでいる・・・微妙・・・なんだろ??





えっとぉ・・・匂いを嗅ぐのは固体識別?? だったっけ?
うん? それって犬だったけ?  あー忘れた・・・ま、どっちでも良いや・・・
でも・・・やっぱり体臭を、嗅がれるって微妙〜・・・




「ミャォゥゥッ☆(アヤすごいね♪ 来た早々いきなり勝っちゃって)」
「ミャォッ☆(俺達、さっき来て負けちゃったんだ)」
「みゃっ☆(えっ?!・・・シンもケイも、ここに来たばかりなの?)」




「ミュッ☆(そう、俺達 『 風 』 でさぁ)」
「ミャォォッン☆(排除されて満智子様と一緒に、こっちに来たんだけど)」
「みゃっ、みゃ〜ぉっ(『 風 』 満智子って・・・あの光月満智子?!)」




お義母様が・・・最近亡くなったって事? ショックぅ。
僕を逃がしてくれた・・・お義母様・・・  あの時の事を思い出して・・・胸が切なくなった。




「ミャオ☆(満智子様 知ってるの? アヤ)」
「ミャッミャァ〜☆(あっ!! アヤって・・・もしかして・・・鈴木彩音?)」
「みゃっ☆(うん、僕の事知ってるの?)」





僕の返事に2匹の態度が急変した・・・え? 何?




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2匹の猫が尻尾を、僕の体にすり寄せて 巻き付ける様にして来る・・・・・・♪
何だか わかんないけど・・・歓迎してくれているようだ・・・ちょっと嬉しい。


「ミャァォ☆(本当に あの彩音? ケイ マジに)」
「ミャォ〜〜ン☆(目の色の濃さ、物怖じしない度胸・・・そうとしか思えないジャン)」
「みゃっ☆(度胸って・・・僕なんだか・・・微妙〜)」




僕・・・『 風 』 の一族に、どんな風に思われていたんだろう・・・聞くのも怖い気が・・・




「みゃぅっおぅっ☆(で、お義母様と別の所に 落ちちゃったの?シン、ケイ)」
「ミャオン☆(そうなんだよ)」
「ミャオッ☆(お探ししたいんだけど・・・この分じゃ無理そうで・・・)」




「みゃぅっ☆(僕も城と別の所に 落ちちゃったんだ)」
「ミャッ☆(城って?)」
「ミャオン、ミャァオ☆(風覡の城の事だ! 城と一緒だったの?マジ・・・すげぇ)」




風覡(ふうげき)って・・・何それ・・・また僕の知らない言葉が・・・(泣)
もう!!城ったら!!
こうなってくると辞典っていうか、教典が欲しいよ!!わかんない事だらけ・・・ブーブー



僕達の事を 遠巻きに見ていた猫達が、ぞろぞろと周りに集まってきた・・・ドキィッ!!
興味津々で周りを取り囲んで迫ってくる!!怖い! 目付きが怖いって!
「ミャァッ☆(風覡のジョーだって!!)」
「ミャォーン☆(満智子様ぁ〜〜!!)」
「ミャァ〜〜オ☆(懐かし〜〜い ウィンディーヌのマチだってぇ!)」




ビクビクッ・・・な、何? 何?何なの!!
僕は飛び退いた・・・怖いぃ!! 皆の目付きがぁ!!
僕の方へ段々迫ってくる!! ひょぇぇぇ〜〜っ!!
追い詰められた・・・マジ・・・どうしよう!! やぁっ怖い!!
ドキ ドキ! ドキッ!! 全身の毛を逆立てた!!




「こらこら、みんな アヤがビックリしてる・・・追い詰めちゃダメだろ」
パンパンと手を打って、キルが僕を抱き上げてくれた。 ほっ。



「そうか、アヤはジョーの・・・」
キルは何か・・・複雑そうな表情をしている。 何?何なの?? 不安!




「アヤ・・・残酷な事 言うようだけど・・・ジョーは、この獣人界には居ないんだ」
「みゃっみゃぅ〜☆(そうなんだ・・・じゃ、他の界に落ちたのか)」
僕の体を撫で付けながら・・・呟く



「・・・・・・」
キルの表情が消えてしまった・・・何かすご〜〜く不安なんですけど・・・






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ふ〜〜っと溜息を付き、部屋の奥に行き、手ごろな岩の上に腰かけ、僕を膝の上に載せた。
キルは金色の目で・・・僕を見詰める。




「アヤ。 風覡のジョーも・・・ウェンディーヌのマチも・・・もう、生まれ変わる事が出来ないんだ。」
「みゃっ、みゅぅ〜〜☆(えっ?? 何それ・・・どういう事?!)」




辛そうに・・・哀しそうに・・・キルは、僕を見詰め続けている・・・
「アヤ・・・覚えている?  ジョーが・・・亡くなった時の事」
「みゃぉっ☆(うん・・・)」





城が亡くなった時の事?  もちろん・・・忘れる事なんて出来ないよ!!
「みゅっ、みゃぁ〜〜っ☆(僕の目の前で、何かを飲まされたんだ・・・赤い大きな杯で)」



「うん・・・アヤ。 あの液体はね、一度に ぐい飲み2杯以上飲んでしまうと・・・霊体に影響が出てしまって・・・命を落とさなければ、修験者となる事が出来て・・・再生への道は辛うじてあるんだけど・・・肉体を失ってしまった場合は・・・再生への道は閉ざされてしまうんだよ」




えっ??   えっとぉ・・・それって・・・
・・・・・・・・・・・・・・・っ・・・キルそれって!!

僕は、無意識にキルの腕に爪を立て、 キルの胸に飛びついて引っかき続けた!!



城が、生き返る事はもう出来ないって事?
じゃぁ、何で城は 僕に何にも言ってくれなかったの?
僕に再生をするように仕向けて・・・僕を突き放して・・・この世界に送り込んだの!!
せっかく、城と一緒にいられるって思って嬉しかったのに・・・
一緒に居れた時間が、たったの3日間だけ・・・




再生のために落ちて来た この獣人界・・・別の場所に落ちちゃったって わかっても、
再生すれば、イズレは城と また再会出来るって思っていたのに・・・
僕を騙して・・・何にも言ってくれないで・・・・・・そんな、酷い事って・・・ないじゃない!!
また離れ離れになっちゃって・・・城のバカ!! バカ!! バカァ!!




心が締め付けられた・・・泣いてるのに・・・涙が出ない・・・苦しい・・・苦しい!
体の震えが止まらない・・・呼吸が苦しい・・・
心臓が潰れてしまいそうだ・・・・・・・・・城 城! 城!!




キルは僕の気持ち わかってくれているのか、
何も言わず ただ黙って・・・・・・僕を ぎゅっと抱きしめ続けた。




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カリカリと、キルの足元を引っかく音がした・・・
グレーと黒の豹柄の ケイ が、僕らを見上げていた。
「ミャァッ☆(アヤ元気出して)」




縞模様のシンも近寄ってくるフサフサの尻尾をピンと上に上げて・・・
「ミュ〜ッ☆(アヤ俺達が居るジャン)」




ざざっと・・・白猫のスティも寄ってきた。
「ミャァアァ☆(やるっきゃないんだ アヤ 泣くなよ)」




「みゃっ☆(ありがと・・・)」




僕は、キルの胸に しがみ付きながら下にいる子猫たちを見詰めた。
そうだよね・・・みんなだって哀しい思いしながら ここに居るんだ。 きっと。
僕だけが悲しいわけじゃない。
我慢しなきゃ・・・僕。




キルは僕を優しく撫でてくれている・・・
ただ黙って優しく撫でてくれている・・・
僕が落ち着くまで そうしていてくれたんだろう・・・
僕はキルの手を舐めた。 ありがとうの 気持ちを込めて・・・




うっ!! キルの腕に僕が付けちゃった引っかき傷が!!
どうしよう・・・ごめんキル。 痛かった?



傷跡を舐めた・・・一生懸命舐めたんだけど・・・はぁ・・・消えるわけないか・・・ガックシ。
綺麗な白い肌に猫の引っかき傷って目立つんだよね〜〜。





僕が傷跡を必死で舐めているのに気付いたのか・・・くすくすって笑い声が・・・

「アヤったら・・・大丈夫だよ。 跡に残ったりしないから。 僕は獣人だって言っただろ よく見ててね アヤ」





キルは立ち上がって、僕を代わりに岩の上に乗せた。 周りに居た猫たちを退かして・・・
ブルッと身震いしたかと思ったら、高くジャンプした・・・空中で一回転をして・・・


着地した時には・・・!!大猫さんに・・・あれっ? それともトラさん??


黄色と黒の縞模様だし・・・顎に白が入ってるし・・・金色の目をしたトラさんに見える。
それとも猫さん?? トラ猫さんには見えないな・・・
うーん。  悩む・・・・・・・・・ま、いいか・・・深く考えないようにしよう。






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2008.03.08 雄天原 目次
雄天原   目次


第1章 旅立ち


旅立ち・・・・・・1
旅立ち・・・・・・2
旅立ち・・・・・・3
旅立ち・・・・・・4
旅立ち・・・・・・5



第2章 保猫園


保猫園・・・・・・1
保猫園・・・・・・2
保猫園・・・・・・3
保猫園・・・・・・4
保猫園・・・・・・5
保猫園・・・・・・6
保猫園・・・・・・7
保猫園・・・・・・8
保猫園・・・・・・9
保猫園・・・・・・10
保猫園・・・・・・11
保猫園・・・・・・12
保猫園・・・・・・13
保猫園・・・・・・14
保猫園・・・・・・15
保猫園・・・・・・16
保猫園・・・・・・17
保猫園・・・・・・18


第3章 草原の友


草原の友・・・・1
草原の友・・・・2
草原の友・・・・3
草原の友・・・・4
草原の友・・・・5
草原の友・・・・6
草原の友・・・・7
草原の友・・・・8
草原の友・・・・9
草原の友・・・10
草原の友・・・11
草原の友・・・12
草原の友・・・13
草原の友・・・14
草原の友・・・15
草原の友・・・16
草原の友・・・17
草原の友・・・18



第4章 小猫校


小猫校・・・・・・1
小猫校・・・・・・2
小猫校・・・・・・3
小猫校・・・・・・4
小猫校・・・・・・5
小猫校・・・・・・6
小猫校・・・・・・7
小猫校・・・・・・8
小猫校・・・・・・9・・・ライバル?
小猫校・・・・・10
小猫校・・・・・11
小猫校・・・・・12
小猫校・・・・・13
小猫校・・・・・14・・・ダイの怒り1
小猫校・・・・・15・・・ダイの怒り2
小猫校・・・・・16・・・神秘の森
小猫校・・・・・17
小猫校・・・・・18
小猫校・・・・・19・・・夢会
小猫校・・・・・20
小猫校・・・・・21
小猫校・・・・・22
小猫校・・・・・23・・・魔草?
小猫校・・・・・24・・・授業1
小猫校・・・・・25・・・授業2
小猫校・・・・・26・・・授業3



ざわざわと周りから歓声があがる!!
みんなは キルの本来の姿に見惚れているようだ。
確かに・・・すごく綺麗・・・眉目秀麗は、変化した後と変わらないんだ・・・ドキドキ。


見惚れてる 僕の頭や体を、ジャリジャリと舐めてくれた・・・うぅっ・・・ちょっと痛い!!





どっちかっていうと・・・僕は変化した後の、手で撫でられる方が いいなぁ・・・


顔もデッカイし、舌だって デッカイ・・・食べられちゃいそうで 怖い・・・
僕の頭がそのまま、キルの口の中に 入っちゃいそうなんだもん!!


僕は無意識に体の震えが・・・いや、止めようと思ったんだけど・・・震えが止まらない!!






キルは 僕が怯えているのが、わかったらしく・・・
直ぐに再びジャンプして、人型に変化した・・・


「くすっ・・・ごめん・・・アヤ。  脅かすつもりは なかったんだ」



僕を抱き上げて、座りなおし 膝の上に乗せてくれた。
「アヤ、さぁ 見てごらん  もうキズは残ってないだろう?」




えっ? キズ・・・
僕が付けてしまった 傷跡があった場所を見た・・・ない!! あれ?
見落としたのかも・・・傷跡をよく捜した・・・


「みゃっ、みゃぁぉっ☆(ない!!・・・消えてる!! うわっ、消えちゃった!! ビックリ!!)」





キルは苦笑してる・・・
僕を持ち上げると、僕の体に顔を擦り付けた・・・えっ?? ドキィッ!!
ドキン ドキン ドキン  な、何?




キルは人型のまま、僕を舐め始めた・・・うぅっ、微妙・・・
な、なんだろう・・・毛繕い??  愛情表現??  仲間意識??


あ、でも・・・大トラさんの時よりは 怖くないや。
くすぐったい・・・うふふっ。  やぁん・・・くすぐったいヨォ。
ドキドキして・・・でも、くすぐったい。



くすぐったいけど・・・気持ち・・・いい・・・
自然にゴロゴロと のどが鳴った。




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「おーいキル! 新入り連れてきたぞ〜 キル〜」
大猫さんの声が聞こえた・・・あ、マオとは違う声・・・



「ふっ・・・もう、今日は忙しいですね・・・くすっ。 じゃ、アヤみんなと仲良くね」
僕を床に降ろしてくれて、キルは部屋を出て行った。




白と黒のぶち猫さんが・・・いつの間にか横に居た・・・ドキッ! 気配しなかったよ。(汗)
緑色の目で短い尻尾、青いリボンだ・・・・・結び目は・・・あっ すごい!8つある☆
・・・えっと・・・Level1が赤で、2が黄色で・・・青って??



「ミャァ〜、ミャッ☆(また、新入り〜〜 今日は多いねぇ。 アヤで3匹目だよ)」
「みゃぁっ、みゃぁぅっ☆(えっ・・・いつもは少ないんですか?)」
ジロジロと見ていたのが バレて、前足でコツンと頭を小突かれた・・・あちゃっ・・・




「ミャ〜〜ォ、ミャァ〜ン☆(俺はLevel3なの。 相手じゃないだろ・・・同じLevel同士が勝負するの、わかる? アヤ)」
「みゃぅっ☆(あ、はい・・・ごめんなさい)」



「ミャッ、ミャ、ミャッ☆(くすっ、ま わかりゃいいよ。 俺は ハヤテだ 覚えておけよ もうすぐ小猫校の方に移るけどな)」
「みゃっ☆(はい、ハヤテさん)」



そうか・・・だから色分けしてリボン付けてるんだ・・・なるほど。
ん?・・・青の次は小猫校へ行くのか・・・ふーん。 赤→黄→青が保猫園なわけね・・・


あれっ? 色!!・・・色が わかるってなんで?
確か・・・犬の目は色彩がよく見えないって聞いた事が あったけど・・・
猫目は人と同じ様に見えるのかな??



・・・・・・っ・・・違うや!!
確か・・・動くものは良く見えるけど、動かない物は見え辛いって・・・聞いた事が・・・
うーん・・・人間だった時と あまり変わってない様に 思えるんだけど??



それとも・・・獣人だから・・・人間と同じように色彩が見えるんだろうか・・・うーん。
この体・・・猫に似てるけど・・・人間界の所の猫とは、やっぱり仕様が違ってるのかも・・・
止めよう・・・わかんないモン・・・頭痛くなっちゃうし。




そこで気付く・・・僕のどが渇いていたんだ・・・事態の変化に つい忘れてたんだけど・・・



「みゃっ、みゅぅ〜〜☆(ねぇ、僕のどが渇いたんだけど・・・何か飲めるのないかな〜)」
近くに居た、ぶち猫のハヤテさんに聞いた。




「ミャッ、ミャ〜〜☆(こっち来い、案内してやる シン、ケイも来い!)」
まわれ右をして、歩いていく。 シンとケイも走ってきた。
僕は遅れないように付いて行った。





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部屋の奥に また細い廊下がつながっていた。・・・・・・なんか・・・蟻の巣みたいな構造・・・
細い廊下を少し行くと・・・大きな空間に出た!!


天井が無い!! 空が見える!! わぁっ ♪ 綺麗〜〜(б▽б)




そこは・・・岩山に囲まれた盆地だった。
花が乱れ咲く草原や、滝や林があった。 色々な大きさの猫達が たむろしていた。
首輪の色も色々だ・・・




「ミャッ、ミャッ☆(ここは保猫園と小猫校共同のスペースだよ 水飲み場はこっち)」

「みゅっ☆(はい)」





「ハー!!」
「シャー!!」


2匹の中ネコさんが・・・いや中ネコって言うのも変か・・・小猫校の猫だから・・・うーん。
でも、とりあえず体の大きさから 中ネコさんで(汗)


・・・その中ネコさん達が睨み合って、うなり声を上げている。
首輪の色は・・・ピンクだ!結び目は・・・お互い3つずつ・・・



その横を、いそいそと通りながら・・・ザーザーと流れ落ちる滝の近くへ・・・
きゃぁっ虹だ!! 綺麗☆  気分が高揚した。  ルンルンと浮かれて歩く☆




滝から続く小川が、さらさらと盆地を縦断して流れていた。
滝は幾重にも流れを分けて落ちている・・・
傍に岩場があり、その岩場に小さい滝が、岩を堀り・・・水が溜まり、溢れていた。




「ミャッ、ミャァ〜ォ☆(ここが水飲み場だ・・・ここの川の水は飲めるけど・・・もう少し大きくなってから じゃないとな)」


「みゃっ☆(ありがとう、ハヤテ)」


僕は早速のどを潤した。 わぁっ! 美味し〜〜い 。oO☆
一緒に来ていたケイとシンも、水を飲んでいる。
ぴちゃぴちゃと何度も何度も舌を動かして・・・美味しい お水を味わった!




僕達の横をすっと人影が通った!
えっ? 人影? キルかな・・・
僕は顔を上げて、それを目で追った。




ハニーブロンドの髪・・・フサフサで毛の量が多いのか立っている。
浅黒い肌・・・濃い茶色・・・いや黒色に近い目の色だ・・・
背の高いボディビルダーの様な肉体美の男性・・・・・・キルじゃない!!



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僕が見詰めていると、傍に居たハヤテが、
「ミャッ☆(カズさんだカッコいいな、小猫校の教猫師だよ)」
「みゅっ☆(そうなんだ、小猫校の・・・)」




カズさんは、ピンクのリボンの2匹の様子を腕を組みながら、じっと見ている・・・
勝負は付いたようだ・・・


キジトラ猫と黒猫の勝負・・・勝ったのは黒猫だった。
カズさんは、ひょいと黒猫の襟首を摘み上げ・・・
マジ摘み上げてるし・・・何か痛そうに見えるのは 気のせいか?
ピンクのリボンに結び目を1つ追加してた・・・



・・・・・・っ・・・カズさんは黒猫を舐め出した!! ドキッ!!
勝った方を舐めてあげるのか・・・

でも・・・何で?? ご褒美??
でも、負けた方が可哀想ジャン・・・
あ、でも・・・舐めて欲しかったら・・・勝てよ、って事なんだろか・・・うーん微妙〜〜!!





元の位置に黒猫を戻すと、カズさんは移動する・・・
僕は目で追うと・・・あっ、また勝負してる!!
今度は白猫対ロシアンブルーだ!! オレンジ色のリボン!!




ロシアンブルーが、白猫の首に噛み付いて上に・・・えっ??
きゃぁ〜〜〜っ!!何、  な、何・・・あれって、あれってぇ!!


「ミャォッ☆(アヤ、何? 動揺してるの? あれも勝負の内だよ、くすっ)」
「みゅっ☆(だってぇ〜〜)」




「ミャォッ、ミャァ〜〜ン☆(個体差は あるけどね・・・あの位の大きさになれば、交尾も可能だ)」




「みゃあっ☆(だってぇ〜〜♂だよ〜〜みんな♂!!)」
僕は赤面した・・・いや、本当の赤面とは違うだろうけど・・・




「ミャ〜〜〜〜ォッ、ミャァッ☆(獣人は雄同士でも普通に 交尾するよ・・・誰とでも。 子を作るわけじゃなくて 力を誇示するためにね)」


「みゃぁっ☆(えぇっ!!マジですか)」




うわっ!!どうしよう・・・そんなぁ!!
誰とでも、交尾するの!! やだぁそんなの!! っていうか・・・恥ずかしい。

いや、恥ずかしい何て 言ってられないジャン。
僕は勝ち上がって いかなきゃなんないんだ!



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ショック!!  えっ・・・て事はつまり・・・将来的に僕も・・・   するって事?!
て、事は・・・みんなと交尾を いっぱいしなきゃ いけないわけ??




えぇぇぇぇぇぇえぇっ!!   ガ〜〜〜〜〜〜ン!!
いや、他の方法で勝ち上がっていけば・・・問題ないか・・・うん。
僕は固く決意した!! 他の方法で勝っていこうって。




っていうか・・・痛そうでしょが!!  確か猫の雄には・・・とげが!!
雌猫は その痛みで排卵を起こして・・・・・・って聞いた事が あるし・・・ドキッ!!




えぇと・・・獣人さんの・・・にも・・・とげって あるのかな?
人型だと無いのか?  それとも・・・ドキッ!!

獣人だから・・・獣型の時でも とげ ないんだろうか・・・不安・・・不安・・・不安。




聞いてみようか・・・でも、聞くの恥ずかしい・・・
いや、聞くのは一時の恥・・・うーん・・・
逡巡していると・・・ぺろぺろと誰かに 体を舐められた・・・びくぅっ!!!



「ミャッ、ミャッ、ミャッ☆(アヤ、どうした・・・ん?)」
「みゃぁぁあぅっ☆(あ、あの・・・その・・・とげは)」




「ミャッ☆(とげ?  とげ・・・   ぶっ!!)」


いきなり、ハヤテが僕を かじった!!  カジカジと・・・びくっ、びくぅ!!
くくくっ、とハヤテが  笑っている様にも見える・・・ 僕に甘噛みしながら・・・




「ふみゃっ☆(な、なに?  なんなのぉ!)」
「ナァァ〜〜ゴォ☆(試してみるかいアヤ? くくくっ)」




泣き声が変化した・・・えぇっ!!
試す? 試すって何を?  えっ・・・ま、まさか!! 嘘! 冗談きついよ!!


じりじりと・・・後ずさった。  怖い! 怖いって!!
僕はまだ、生まれたばかり・・・  何しようって言うんだよ!!




飛び掛られて、僕の上に乗ると、ハヤテは、ペロペロと僕の体を舐め出した・・・
お、重い〜〜てか苦しい!!  退いてくれ〜〜!!



ハヤテの顔が見える。  くくくっと まだ笑っている様だ・・・くそっ!!  バカ猫め!!
苦しくて目を閉じた・・・潰されてしまう〜〜〜!!!




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ふっと、体が軽くなった。 えっ? 見上げるとキルが居た。 キル〜〜♪




「ダメだろ〜ハヤテ。  いくらアヤが 可愛くても Level1 の子に、乗っかったら潰れちゃうだろ〜 同じ Level の子としなさい」



ハヤテは、キルに摘み上げられて、怒られてシュンとしている。
僕達の会話を、みんな聞いていたようで・・・・・・キルは笑った。  ・・・綺麗〜〜うっとり♪




「人間界の猫でも、去勢すると、とげは退化してなくなるよ、 知らなかった?  ここは、子を産む必要の無い雄天原だ。  当然、排卵させる必要も無いし 雌も居ないしね。  だから、とげは無いんだ。  くすくすっ、アヤッたら・・・そんな事、心配してたの?」




「みゃっ☆(そうなんだ〜知らなかった。 うん)」
「ミャッ、ミャッ☆(アヤ早く大きくなれよ)」




ハヤテは地に下ろされて、両目をつぶった・・・
ドキッ! 俗に言う・・・猫ウィンクだ!!




「みゃぁっ☆(連れてきてくれて、ありがとう ハヤテ)」
「ミャッ☆(じゃあな)」

ざざっと走り去った・・・早っ!




「アヤ、のどが渇いてたのか・・・ごめんね 気付かなくて」
「みゃお☆(ううん。 僕も忘れてたし・・・あはは)」




「ここの広場は、外よりも安全だけど、でも空に気を付けてね。 鳥人に襲われる場合もあるから」
「みゃっ☆(お外は危険なの?)」




「うん。ネオスの森も長居すると、植物に囚われてしまうし。  ユカイ川もその水を飲むと・・・、それに草原には他の地域から来る獣人に・・・連れさらわれてしまうからね」



「みゃあっ☆(そんなにー!! 僕、運が良かったんだね、マオに助けてもらったモン)」

「中猫校の子達は、草原に居るから・・・彼らは、他の地方へ行く準備なんだ。どんな事からでも、身を守れないといけないからね。 あと、生まれてくる子達を連れてくる重要な役目ね ♪」


そうなんだ〜〜だから、問答無用で連れて来られたんだ。
お外の方が面白そうなんて平和に慣れちゃってた。 反省・・・
あ、そうか・・・野生だもんね・・・人間界でも、野生動物は食うか食われるかだもん・・・




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シンとケイは、水のみ場から降りて、草の上で じゃれあい始めた。




キルは、どこかを見詰めている・・・視線の先・・・
あっ!! 黄色のリボンの猫達が勝負してる!!




すっと、キルは移動した・・・
ふ〜〜ん。  なるほどねぇ・・・
僕は空を見上げた。
紫色の空・・・水色の雲が、ゆっくりと流れている。




僕は歩きながら、登りやすそうな木を見つけた・・・
これ、なんか いい感じ・・・
登ってみようかな。



少し後退して、勢い良く木に爪を立て しがみ付き・・・
わっ ♪ 登れたっ!!
感激ぃ〜〜!! 木に登ったのなんて、小学生の頃 以来だ ♪




あ、いや・・・こういう表現もなんなんだけど・・・う〜〜ん。
ま、いいか。  記憶があるんだモン  深くは考えない様にしよう。




木の上から下を見ると・・・うっ!! だめっ!!
見ない様にしよう・・・うん。




でも、ここから見る景色って・・・結構綺麗で気に入った。
ふぁ〜〜っ。 自然に、あくびが・・・
目を閉じて、再び目を開けると・・・
そこには・・・鳥の顔がっ!! ふみゃっ!!




鳥!! 鳥ぃ!!  フーーッ!!
爪を立て、全身の毛が逆立った!!
キルが言ってた鳥ってコレの事?!
・・・ふと、そこで気付く。




・・・・・・・・っ・・・えっとぉ。
思ってたよりも、小さいんですけど。  う〜〜ん。
その、鳥は・・・セキセイインコに似ていた。  しかも、僕より小さい。
・・・・・・ん?  ・・・キルは何て言ってたっけ?  あれ??




『 空に気を付けてね・・・鳥人さんに襲われるから 』・・・とかって。
再び、鳥を見詰める・・・
僕を襲うには・・・ちぃっと ばかし、小さ過ぎやしないかと。
いや、団体さんで突っつかれたら やばいか・・・


でもさぁ・・・猫の前で平然としている、小鳥って・・・なんだかなぁ〜〜微妙だ。




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この小鳥さんは逃げようとしない・・・どんどん僕に近付いてくる。
小鳥さんは、しっかりと太い枝に爪を食い込ませて・・・
体を低くして思いっきり羽ばたかせる。



風が僕の方へ  思わず目を細めた・・・えっとぉ・・・これ、何してるんだろ。
思い切って、僕は小鳥さんに近付いて 前足でチョンと触ってみた。
慌てて飛びのく小鳥さん・・・あはは、面白い ♪
調子に乗って触ったら、前足を突っつかれた。 その動作が、なんとも可愛い くすっ♪




バサバサと羽音が聞こえた。 見上げると上空に真っ黒な横に長い影。

小鳥は急いで僕の影に隠れた! えっ、何? どうしたの?
ビックリして僕は小鳥さんを見ると、小鳥さんは立ち上がった僕の足の下へ避難中・・・
えっとぉ・・・




再び上空を見上げると、どんどん大きくなっていく真っ黒な影!!
ドキッ・・・もしかしなくても、アレこそが僕が逃げなきゃいけない鳥人?!
その影は旋回しながら、大きくなっていく・・・




あ、えっとぉ・・・逃げなきゃ・・・何処へ・・・
辺りを見渡すと、枝の付け根にポッコリと、穴が空いているのが見えた。




僕は素早く移動し始めると、小鳥さんは何を思ったのか・・・
僕の背に飛び乗った・・・ちょ、ちょっとぉ!!




穴に逃げ込むと、下に落ちる!! ふみゃ〜〜〜!!
ある程度の高さがあったのか、一回転して着地した。 ほっ。




落ちている瞬間、一旦僕から離れ 小鳥さんは羽ばたきながら、僕と一緒に落ちていく。
ふわりと僕の背に乗る・・・またぁ。 何で、君まで落ちるわけ?
周りを見渡す・・・真っ暗だし・・・(汗)
上を見上げると・・・ずっと上のほうに光が・・・ガ〜〜ン!!




僕の選択は間違っていたようだ・・・
の、登れないかも・・・出れない??
どうしよう・・・あぁ僕ってドジ!!
穴の深さを確かめずに入っちゃったし・・・




その時、くくくっと 笑い声が聞こえた!!
ビックリして辺りを見渡すも・・・声の主はわからない・・・気味が悪いって!!




「お前、ドジだなぁ・・・本当に」
声がする・・・




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「お前、ドジだなぁ・・・本当に」
声がする・・・



「み、みゃっ☆(誰、誰よ!!)」
僕の背から目の前に飛び降りた、小鳥さんが喋っていた!! えぇっ!! 喋ってる!!




小鳥さんの体が、輝き始める・・・えっ!!
シルバーの輝き・・・僕は眩しくて、後ずさり目を閉じた。


光が淡くなったところで、再び目を開けると・・・
そこには、人間の形をした、生き物が・・・げげっ!!




「み、みゃぁっ! みゃぁっ☆(も、もしかして・・・こっちが本物の鳥人さん!!)」


じゃ、さっきのは?  あの、大きな黒い影は?
・・・・・・僕・・・ものすご〜〜く、やばい事になってるんじゃ?




「くすっ、そうだよ〜 子猫ちゃん、僕は鳥人さん♪ おとなしくしてね、いい子だから」




じょ、冗談じゃない!! 僕は逃げ出した! っていうか、闇雲に走ろうとするが、
ここは、木の中だ・・・そんなに広くない・・・どうしよう!!

でも、だまって 鳥人さんの餌食になるつもりなんか、無いんだから僕!!
僕は再生して、人間に生まれ変わらなきゃ!!
人間界に戻って・・・だって城が、僕に望んだ事だもん!! 僕、負けないんだから!!




とにかく走った、走って、走って・・・・・・・・・ん?・・・走って?・・・・・・何で??あれれ?
走れるほど、この中って広いの?!




でも、そんな事、関係ないもん、とにかく逃げなきゃ!!
僕は走った!!
段々目が慣れてきたのか、徐々に周りが見えてきた・・・・・・・っ・・・えっ!!!!
こ、ここ・・・どこ?




僕の居た場所の景色と随分と違う・・・
コケと、青く輝く植物が・・・いっぱい生息している・・・




僕、変な場所に迷い込んじゃった!!
でも、走り続けないと、追いつかれて捕まっちゃう!!




真っ青な木・・・木って言っても・・・見たことのない木・・・林を抜けて、泉に出た!!





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細い通路にもぐりこむ・・・ 人型だと絶対 通れない・・・ 全力で走る!!
しばらく走ると突然明るい場所へ出た!!
明るい!! 目を細めた・・・


足元に変化が・・・走り続けるのが無理になった・・・
水が・・・   地底泉・・・か・・・どうしよう・・・キョロキョロと周りを見渡す・・・大地は?
泉の周りをぐるっと回り込めば・・・   あれは・・・  えっとぉ・・・  きのこ?!
そっちへ行こう、とにかく大地の上を通らなきゃ・・・




上を見上げると・・・ポッカリ穴が空いている・・・えっ!!
下には・・・化け物きのこの群生が・・・ 近寄れば近寄る程 でかい!! でかすぎる!!
あっ!! きのこの上を登っていけば、外に出れるかも!!




僕は、きのこの上に飛び乗り、ジャンプして上を目指す・・・
時々すべって落っこちそうになりながら・・・でも、爪を立てて しがみついて・・・
何とか登っていく。
負けないんだから、僕 絶対に諦めないよ!!




後ろから羽音がする!! げげっ!! 早いよぉ・・・
じょ、冗談!! もう追いつかれたかも・・・ 負けないもん、鳥に捕まるなんて嫌だ!!
「待って、僕の可愛い子猫ちゃん!! 危ないから外はダメ 待って、待ってって〜〜」



後もうちょっとで、穴の出口・・・人型に戻ったらしく、隣の きのこが揺れる!!
僕は思いっきりジャンプして、出口にしがみつき、後ろ足をバタつかせた。




四苦八苦して、よじ登った所で下を見た・・・・・・っ・・・な、何!!
空間が・・・広がっている・・・しかも真っ赤な空間・・・ぞぞっ!!




でも、鳥人に捕まったら僕は・・・
躊躇している暇は無い。
僕は思いっきり、真っ赤な空間に向かってダイブした!!
ふみゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!



あ、あの小鳥・・・もう追って来ないのかな。  なら、逃げれたんだ・・・ほっ。
加速して下へと落ちていく・・・重力かぁ・・・
などと のんきな事を思いつつ 下を見る・・・
め、目が開けていられない程・・・風が・・・
加速してるんだ・・・どうしよ・・・
かなりヤバくないか・・・これ・・・地面に激突したら・・・ぞぞぞっ!!




それも嫌だ!!
何とかしなきゃ・・・でも、どうやって??




突然ガシッと背中を捕まれた・・・・・・ふみゃっ・・・痛い!!





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振り向くと、大きな翼を持った、大型の猛禽類!!!!!
ふみゃあぁぁあぁっ!!!  ドッキーン!!
怖い、 怖い! 怖いぃ――っ!!
白目がオレンジ色!!   いや、当たり前か・・・猛禽類だから・・・




鋭いくちばし・・・尖った爪!!   背中が物凄く熱い!! 焼け付くように熱い!!
あぁ、そうか・・・爪が皮膚に食い込んでいるんだ・・・




僕、この鳥に食べられちゃうの?!・・・嫌だ、嫌だ!! 放してよ バカァ―――!!
死に物狂いで暴れた・・・冗談じゃない!! こんな所で、負けてたまるもんか!!

イヤァ―――っ!!
目を、きつくつぶって、全身に力を込めて ありったけの力を、外に向かって放出した!!!




肌に、ひげに触れる風に、ビックリして目を開けた!!
僕の周りに風が急激に集まり、渦を巻く・・・

僕を中心に荒れ狂う風に、大型の猛禽類は、僕を掴む力を抜いた・・・
巻き込まれちゃ かなわないとでも いうように・・・




食い込んだ爪は、なかなか外れなかった・・・
足を振って、僕を振り落とそうと しているみたいだけど・・・目が回る・・・
そんなに振らないでよ・・・ 気持ち悪い・・・ 酔っちゃうよ・・・ 吐きそう!!




僕を捕まえながら 右往左往して・・・上へと登っていく
下に緑が見えた・・・赤い岩山・・・・・・赤い土・・・草原・・・




僕を振り落とすように、思いっきり揺さぶられて・・・背中に強烈な痛みが、僕を襲う!!
痛みの激しさで、意識を失いかける・・・
ひぃっ!! イヤァ―――っ!! 意識を集中させて、全力で外に向かって放出した!!
荒れ狂う風が、大型の猛禽類に襲い掛かった!!




ようやく、食い込んでいた爪が外れたのか、落下していった・・・
背中が燃えるように熱い・・・
僕の周りの荒れ狂う風は、落下スピードを抑えてくれて、徐々にスピードが治まり、
ゆっくりと空中に留まって浮かんだ。
落下はしない・・・空中に留まっている・・・  し、下に降りなくちゃ・・・僕・・・  下へ・・・




くるくると回転しながら下へ落ちていく・・・
僕の周りの風が一段と強くなり視界を閉ざす・・・見えない・・・




吹き荒れる風の音しか聞こえない・・・
熱い・・・気持ちが悪い・・・  熱い・・・誰か・・・助けて・・・  誰か・・・マオ・・・マ・・・オ・・・




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・・・・・・・っ・・・痛っ・・・な、何?  ・・・痛っ・・・う・・・ん?・・・
舐められてる・・・痛っ・・・  なんだか、いっぱい舐められてる・・・
だ、だから・・・そこっ・・・痛っ・・・  全身舐められている・・・・・・はっ!!!



目を開けると、真っ黒な影が見えた。 ドキィッ!!
逆光で顔見えない・・・
でも・・・この匂い・・・どこかで・・・・・・っ・・・マオ?





「みゃぉ、みゃぁっ☆(マオ? マオでしょ)」
「気が付いたか、チビスケ・・・ったく お前は、心配かけやがって」




「みゃぉっ、ふみゃっ!!☆(怖かったよぉ!! 僕)」
起き上がろうとして、背中に強烈な痛みが走る!!




「まだ、動くな・・・こんな酷い怪我して・・・じっとしてろ」
僕を銜えると、マオは慎重にゆっくりと歩き出した。




「ふみゃぁあっ☆(痛っ・・・痛いよぉ!!)」
ズキン ズキン! ズキン!! 痛みが脈打つ・・・ひょぇぇ――っ!! やだぁ!


大猫さん達が、僕等を覗うように 体を低くして草の陰から見ていたらしい・・・
「マオ、そのチビスケが まさか・・・さっき獣人か」
「マジかよ、さっきの風球・・・チビスケが起こしたのか」




風球??・・・何だそれ・・・  風の球ねぇ・・・ん?
それって・・・もしかして、僕を護ってくれた  荒れ狂う風の固まりの事かな・・・
獣人??  僕の近くに獣人さん居たっけ??  僕が気付かなかっただけかな・・・




僕を運んでいるからか・・・マオは答えない・・・
いや、一旦降ろしてしまうと、また僕が痛いっていうからかな・・・
きっと、怪我を気遣ってくれてるんだ。 マオ・・・



「みゅっ☆(・・・なんか・・・べとべとする・・・気持ち悪い・・・)」




すっと、マオは立ち止まり、僕を降ろすと・・・背中の傷を舐め出した・・・
あ・・・そうか、べとついたのは、僕の血か・・・
なんだか、マオ・・・お兄ちゃんみたい・・・  嬉しい♪


「みゃぁぉ、みゃぁっ☆(気持ちいい・・・ありがとう、マオ)」




僕の顔を舐めた・・・クスグッタイ。 マオ・・・




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キルはマオより、ずっと大きかったな・・・顔も、舌も。  やっぱり成獣人とは違うんだな。


「チビスケ・・・ お前は本当に運が良いよ・・・ 普通、Level1で鳥人に捕まったら、逃げられないモンだぞ・・・」




「みゃっ、みゃぁっ☆(最初は、小鳥さんに会ったんだ・・・それが鳥人で、追いかけられて)」
「ん?・・・あぁ」




「みゃんっ、みゅっ、みゃぁお☆(青い木の いっぱい生えた地底の泉を上に、出口があって、そこから赤い空間に飛び降りたら、大きな猛禽類に捕まって)」




「あ?・・・お前、それ・・・  いや、なんでもない・・・  そうか、チビスケ大変だったな」
どうしよう・・・マオに呆れられてしまった・・・ガーン




「マオ!!・・・・・・っ・・・お前、何やってんだ!! おい、マオ!! お前、自分のやってる事わかってるのか・・・ 自分以外の血を舐めるなんて」




大猫さん達が近付いてきて、マオが僕の体を舐めているのを発見し、かなり動揺している。
・・・何で?! 何かあるの?
成人する前に、自分以外の血を舐めるって・・・何か意味があるの?
僕は、物凄く不安になった。

だって・・・僕、いっぱいマオに舐めてもらったんだもん。
だからこそ、意識を取り戻せたんだ・・・と思う。


「・・・・・」
マオは声のする方を振り向いた・・・ニヤッと笑ったように見えた・・・えっ?? 何?




「成獣人でもない 俺達が、そんな事するのは・・・」
「黙ってろ!!  このチビスケを、俺の巣穴に連れて行く・・・キルには、そう伝えてくれ。 とにかく怪我が酷くて、保猫園には連れて行けない いいな」

他の大猫さん達の動揺をよそに、落ち着いた声でしっかりと言った。




「おい、マオ・・・本気か?  本気で そのチビスケを・・・」
「キルに連絡してくれ・・・頼んだぞ。 あと、空の監視も頼む 今日は鳥人が多すぎる・・・何かあるぞ きっと」

そういうと、マオは僕を銜えて また歩き出した。




えっ? マオの巣穴って言った? 今・・・  ドキッ!!
な、なんか・・・ドキドキ。


えっと・・・巣穴って・・・
あはは(汗)  そんな深い意味は無いでしょ・・・うん。
でも、さっきの大猫さんの言葉も、気になるんですけど・・・意味深そうで・・・
変に勘ぐりいれちゃうじゃん・・・





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マオに頼まれた大猫さんは、くるりと後ろを向くと走り出した。
あっちが保猫園のある方向なんだろうか・・・


ふと、空を見上げた・・・・・・っ・・・あの大きな猛禽類の様な影が、3つ旋回している!!
「ふみゃぁっ☆(あの大きな猛禽類が3羽もいる)」
「あぁ、さっき急に出てきたんだ。 何かあったのかもしれないな いつもはこんなに多くない」


マオは、いったん僕を降ろして空を見上げた。 上空を睨んでいるようにもみえた。


「さて、行くか チビスケ」
僕を銜えてマオは移動し始めた。



保猫園のある方とは別の岩山に登っていく・・・
やっぱり、赤い岩山だ・・・
小さめの穴が空いている・・・




マオは僕を降ろして、穴に押し込む・・・えっ・・・ここに入るの?
痛みを こらえながら、僕は一歩、また一歩と進んだ。


マオも這いつくばって中に入ってくる。
少し奥に行くと、立ち上がれる広さになった。


「干草の上に座れ、チビスケ」
「みゃっ☆(うん)」



僕は、ふかふかの干草の上に座った・・・ていうか  横たわった。
体を寝かせてないと辛いんだ、僕。




マオは僕の傍に寝転んだ・・・僕の体を舐めている・・・
傷口にマオの ざらざらとした舌が痛い!
でも・・・気持ちいい・・・痛いけど・・・気持ちいい・・・
なんだか僕・・・  眠い・・・  マオ・・・僕、眠い・・・  あふっ。




ん? 明るくなった・・・  何で?
あっ・・・僕の体が・・・  青白く発光してるんだ・・・ でも何で?
眩しくて目をつぶった・・・う・・・ん・・・眠いや・・・  後で・・・  考えよう・・・




「みゃぁ〜☆(僕 眠いの・・・ マオ・・・ 僕 寝ていい)」
「・・・・・・っ・・・あぁ、ゆっくり眠れ。 ここは俺しか居ないから 安心しろ、チビスケ」




『 空に気をつけるんだよ 』 って言われてたのに
キルに怒られちゃうかな・・・ 僕・・・ 何て言って謝ろうか・・・




ふかふかの干草の上・・・マオが近くに居る安心感か・・・僕は意識を手放した・・・





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チビスケの体が青白く発光し、
先程 風球の中に居た獣人の姿に 徐々に変化していく・・・
まったく、何て奴だ・・・ チビスケお前は・・・ 誰だ?




この雄天原に降り、獣人となれば、人間界で培った能力は 薄れていくのに・・・
俺の後継者に・・・このチビスケに当てはまる能力者は、居なかったはず・・・




俺の後は確か・・・ 海斗・・・ 海斗の魂とも違う・・・


『 風使い 』 の能力者で・・・ うーん・・・
後継者以外で、ずば抜けていたのは、『 風覡のジョー 』 位だ・・・
だが、ジョーの魂とも違う・・・


後は、そうだな・・・ ウィンディーネのマチか・・・
だが、マチとも違う・・・




このチビスケは、再生を一度もしていない魂だ・・・
それは感じとる事が出来る。

風の能力が、使える・・・って事は、例え俺が 知らない魂でも・・・
俺の親類縁者って事になる・・・

ならば・・・かつて 『 風のTOP 』 であった俺が、面倒をみるのは当たり前だ。




濃紺の髪に真っ白な肌・・・
痛々しく背中に傷跡が・・・出血は止まった様だな。

少年の様な 幼さを残す横顔・・・
淡い桜色の頬・・・  ふっくらとした唇・・・
濃紺の長いまつげ・・・
小ぶりの尻からのびる すっと長い尻尾・・・

なんと繊細で、美しい体躯なんだろう・・・
清楚でいて艶やかな美しさに、ゾクゾクする。
この危うい魅力的な獣人を、他の猫などに見せれるものか!!
俺が護ってやらなければ・・・  俺の縁者なのだから。




能力を大量に使った結果だろう・・・
子猫の時の、体毛の・・・・・薄い青と濃紺の縞模様から、
黒に近い濃紺と黒の縞模様に変化していた。
遠くからでは、もう黒猫に見えるだろう。




そして、今は・・・  成獣人とまでは いかないまでも、
俺と同じLevelの変身能力だなんて。

本当に 『 Level 1 』 なのかよ・・・ ありえないぜ・・・
俺でさえ、このLevelになるまでに、随分と時間がかかったっていうのに。
どんだけ潜在能力値が高いんだよ!!




俺達、中猫校のLevelになると、意識を失ったり 眠ってしまったりすると、
獣人に変化するんだ・・・
だからこそ、一体、一体 別々の巣穴に住む・・・
無防備な獣人の体を、他の獣人に見られないように・・・




無意識にチビスケに近付き、匂いを確かめた。
なんと香しい・・・
・・・・・・・・っ・・・ばかな!!
俺は、このチビスケを護るんだ!



決して 『 欲しい 』 んじゃない。
生まれたばかりの・・・・・・このチビスケに、欲情してどうする!!
パートナーとして・・・欲しいなんて、